JPYC Gateway

外部ウォレットなしでdAppと接続。JPYC Gatewayの「dApp連携」とは?

外部ウォレットなしでdAppと接続。JPYC Gatewayの「dApp連携」とは?

ブロックチェーン上のサービスを利用する際、多くの場合はMetaMaskなどの外部ウォレットを接続して利用します。

一方、企業でステーブルコインを利用する場合、「従業員ごとに外部ウォレットを用意する必要がある」「どのウォレットをどのサービスに接続しているのか管理しにくい」といった課題が生じることがあります。

JPYC Gatewayでは、マネージドウォレットをJPYC EXなどのdApp(分散型アプリケーション)と連携できる「dApp連携」機能を用意しています。

1. dAppとは?

dAppとは「Decentralized Application」の略で、ブロックチェーンを利用して提供されるアプリケーションです。

一般的なWebサービスではメールアドレスやID・パスワードを使ってログインしますが、dAppではウォレットを接続し、そのウォレットアドレスを使ってサービスを利用するケースがあります。

例えばJPYC EXのように、ウォレットアドレスを登録・連携して利用するサービスもその一例です。


2. JPYC Gatewayから直接dAppと連携

JPYC Gatewayのマネージドウォレットは、MetaMaskなどの外部ウォレットアプリを介さずにdAppと直接連携できます。

通常、dAppを利用する場合は、次のような操作が必要になります。

dAppを開く
MetaMaskなどのウォレットを接続
ウォレット側で接続を承認

JPYC Gatewayでは、マネージドウォレットを利用している場合、Gatewayの画面から接続操作を行うことができます。

外部ウォレットアプリを別途用意せずに、法人で管理しているウォレットをdAppへ連携できることが特徴です。


3. dApp連携の流れ

JPYC Gatewayでは、WalletConnectのペアリングURIを利用してdAppと接続します。

基本的な流れは次の通りです。

ウォレット一覧からマネージドウォレットの「接続」を選択
連携先dAppのペアリングURIをJPYC Gatewayへ入力
接続先のdApp名、URL、要求チェーンを確認
「承認してアドレス連携」を実行
利用終了後に接続を解除

この操作によって、JPYC Gatewayで管理しているマネージドウォレットのアドレスをdAppへ連携できます。


4. JPYC EXとの連携にも利用可能

dApp連携の利用例の一つが、JPYC EXとの連携です。

JPYC GatewayのマネージドウォレットをJPYC EXへ接続することで、MetaMaskなどの外部ウォレットアプリを経由せず、ウォレットアドレスを連携できます。

企業で管理しているウォレットを外部サービスで利用する際にも、ウォレット管理をJPYC Gateway側に集約しやすくなります。


5. 利用できるウォレットはマネージドウォレット

JPYC GatewayのdApp連携機能で利用できるのは、マネージドウォレットです。

外部ウォレットはMetaMaskなどの外部ウォレットアプリ側から直接dAppへ接続できるため、JPYC Gateway上のdApp連携機能の対象にはなりません。

つまり、次のような使い分けになります。

  • マネージドウォレット → JPYC GatewayからdAppへ接続
  • 外部ウォレット → 外部ウォレットアプリからdAppへ接続

6. dApp連携にも権限管理を適用

法人でdAppを利用する際には、「誰でも自由にウォレットを外部サービスへ接続できる」という運用は避けたい場合があります。

JPYC Gatewayでは、dApp連携に利用できるウォレットも権限によって制御されます。

dApp連携で選択できるのは、送金元・送金先・アドレス表示の3つの権限をすべて持つマネージドウォレットです。

必要な権限を持っていない場合、そのウォレットにはdApp連携の「接続」ボタンが表示されません。

そのため、ユーザーごとの役割に応じて、dAppへ接続できるウォレットを管理できます。


7. 現在は「アドレス連携」まで対応

dApp連携について注意したいのが、対応範囲です。

現在JPYC Gatewayが対応しているのは、dAppとの接続とウォレットアドレスの連携までです。

例えば、JPYC EXのウォレットアドレス登録のように、アドレス連携だけで完結する利用方法には対応しています。

一方で、dApp上で送金や取引を行う際にpersonal_signなどの署名処理を要求するサービスには、現時点では対応していません。

そのため、「あらゆるdAppの操作をJPYC Gateway内で完結できる」という機能ではありません。

利用するdAppがどのような処理を要求するかを確認したうえで利用する必要があります。


8. 外部ウォレットに依存しない法人向けWeb3利用へ

企業がブロックチェーンを利用していく場合、ウォレットだけではなく、そのウォレットを外部サービスとどのように連携させるかも重要になります。

  • 従業員が個別にMetaMaskなどを用意する
  • 外部ウォレットごとに管理方法を決める
  • どのウォレットをどのサービスに接続できるか管理する

こうした運用が増えるほど、企業側のウォレット管理は複雑になります。

JPYC GatewayのdApp連携では、法人で管理しているマネージドウォレットを、Gatewayの画面からJPYC EXなどのdAppへ連携できます。

ウォレット管理と外部サービスとの接続をJPYC Gatewayに集約することで、企業におけるステーブルコインやWeb3サービスの利用を、より管理しやすい形にすることができます。

Contact

JPYC Gatewayの活用について相談する

自社の決済業務でどのように活用できるか、導入イメージや運用方法についてお気軽にご相談ください。

導入について相談する
執筆者:赤松 智彦
Author

赤松 智彦

アステリア株式会社 / ステーブルコイン事業部

システム連携やデータ活用の知見から、企業の「財務DX」や「デジタル通貨のビジネス活用」をテーマに、日本円ステーブルコインの普及に向けた実務ノウハウや最新トレンドなどのお役立ち情報をお届けします。