CSVでウォレット登録を効率化|JPYC GatewayのCSV一括インポート機能
ステーブルコインを法人で活用する際、意外と手間になりやすいのが「ウォレット情報の登録」です。
取引先や送金先が数件であれば、名称とウォレットアドレスを1件ずつ登録しても大きな負担にはなりません。しかし、取引先が数十社、数百社と増えていくと、ウォレット情報を1件ずつ入力する作業は担当者にとって大きな負担になります。
JPYC Gatewayでは、こうした登録作業を効率化するために「CSV一括インポート」機能を利用できます。
目次
1. CSVファイルから複数のウォレットをまとめて登録
CSV一括インポートは、複数のウォレット情報をCSVファイルからまとめてJPYC Gatewayへ登録できる機能です。
利用方法はシンプルです。ウォレット管理画面右上の「CSV一括インポート」を選択し、登録するウォレット情報を記載したCSVファイルを選択します。
CSVファイルに必要な項目は、次の2つです。
- 名称
- アドレス
たとえば、取引先ごとのウォレットアドレスを表計算ソフトなどで管理している場合、その情報をCSV形式に整理することで、複数のウォレットをまとめてJPYC Gatewayへ登録できます。
2. 「自社ウォレット」と「送金先ウォレット」の両方に対応
JPYC Gatewayでは、自社で利用するウォレットだけでなく、取引先などの送金先ウォレットも管理できます。
CSV一括インポートでは、現在表示しているタブによって登録されるウォレットの種類が決まります。
自社ウォレットタブからインポートすれば自社ウォレットとして、送金先ウォレットタブからインポートすれば送金先ウォレットとして登録されます。
そのため、たとえば多数の取引先へJPYCを送金する場合には、取引先名とウォレットアドレスをCSVにまとめ、送金先ウォレットとして一括登録するといった運用ができます。
3. 大量の取引先登録にかかる作業を削減
法人でステーブルコインを利用する場合、ウォレットアドレスは単なる文字列ではなく、「どの取引先のアドレスなのか」を管理する必要があります。
特に取引先が増えるほど、「このアドレスはどの会社のものか」「送金先として登録済みか」といった管理も複雑になっていきます。
CSV一括インポートを利用すれば、あらかじめ整理した取引先情報をまとめてJPYC Gatewayへ登録できます。
1件ずつ画面から入力する必要がないため、ステーブルコインを利用する取引先が増えてきた場合にも、ウォレット登録業務を効率化できます。
4. マネージドウォレットはCSVから作成できない
CSV一括インポートを利用する際に注意したい点があります。
自社ウォレットタブからCSVをインポートした場合、登録されるウォレットは「外部ウォレット」として扱われます。
外部ウォレットとは、外部のウォレットアプリケーションやハードウェアウォレットなどで管理しているアドレスを、JPYC Gateway上に登録して管理するものです。
一方、JPYC Gatewayのシステム内で生成・管理する「マネージドウォレット」はCSV一括インポートでは作成できません。
マネージドウォレットを利用する場合は、JPYC Gateway上から個別に作成する必要があります。
つまりCSV一括インポートは、新しいウォレットを大量に生成するための機能ではなく、「すでに存在しているウォレットアドレスをJPYC Gatewayへ効率よく登録するための機能」と考えると分かりやすいでしょう。
5. ステーブルコインの法人利用では「管理業務」の効率化も重要
ステーブルコインというと、送金速度や手数料といったブロックチェーン上のメリットに注目が集まりがちです。
しかし、法人利用が広がれば、実際の業務ではウォレット登録、送金先管理、入出金確認、履歴管理などのバックオフィス業務も増えていきます。
特に多数の取引先とステーブルコインで取引する企業では、ウォレット情報をどのように管理するかが重要になります。
JPYC GatewayのCSV一括インポートを利用することで、既存の取引先リストなどを活用しながら、複数のウォレット情報をまとめて登録できます。
ステーブルコインの利用件数が増えても、担当者の作業をできるだけ増やさない。CSV一括インポートは、法人でステーブルコインを継続的に利用していくための、シンプルながら実務的な機能の一つです。
赤松 智彦
アステリア株式会社 / ステーブルコイン事業部
システム連携やデータ活用の知見から、企業の「財務DX」や「デジタル通貨のビジネス活用」をテーマに、日本円ステーブルコインの普及に向けた実務ノウハウや最新トレンドなどのお役立ち情報をお届けします。